春の訪れが間近となってきましたが、それとともに厄介なあの季節の訪れでもあります。
そう、スギ花粉が原因の花粉症です。
鼻水などの症状も辛いですが、それによる不眠、パフォーマンスの低下なども花粉症の影響によるものだと言えます。そんな花粉症とどうやって付き合っていけばいいでしょうか。
2023年の埼玉県の花粉飛散情報と花粉症を軽減させてくれるコツや対策などの付き合い方を記載していきます。
2023埼玉県のスギ花粉飛散時期
2023年の東京都のスギ花粉飛散開始日の予想が2月11日となっているので、埼玉県の飛散開始日も同程度であると予想できます。
2023埼玉県のスギ花粉ピーク
ピークは、3月いっぱいと長期間の予想です。他の地域よりもピーク期間が長めなので、しっかりと対策していきましょう。
2023埼玉県のスギ花粉は例年と比べて多い?
埼玉県の花粉飛散量の例年比、昨年比はともに非常に多いという予報が出されています。
埼玉県ホームページでは埼玉県内のスギ雄花の着生状況の調査結果が公開されています。
また、さいたま市におけるスギ・ヒノキ花粉の飛散状況については非常に詳しく観測結果が公開されています。ぜひ参考にしましょう。
スギ花粉さいたま市内(測定場所:さいたま市健康科学研究センター屋上)で、平成25年5月20日にスギ花粉の飛散終了が確認さ…
環境省からは花粉飛散量の予測及び観測、関連する調査研究が公表されております。
今日の埼玉県のスギ花粉はひどい?リアルタイムの飛散状況を確認
外出時にメガネやマスクをするなど、どの程度の花粉症対策が必要かは、その日の花粉の飛散量によって異なります。
リアルタイムに現在地の花粉情報をチェックし、飛散状況によって対策を立てることが重要です。
今日の埼玉県の花粉がひどいかは以下のサイトで確認可能です。今日の花粉が「非常に多い」や「多い」の場合は、外出時には万全の対策をとりましょう。
また、以下のサイトでは位置情報をもとに現在地周辺の現在の花粉飛散量のリアルタイムの観測データが確認できます。
花粉症の対策とできること
花粉症とは、体内に入った花粉に対して人間の身体が起こす異物反応(免疫反応)です。
体内に入った異物である花粉を排除するために、くしゃみ、鼻水、流涙などの症状が出ます。
症状がひどくならない様にするには、異物である花粉を体内に入れないようにすることが最も重要です。
以下に、対策の具体策を挙げていきます。
花粉症シーズン中は極力外出を避ける
飛散量の多い日が外出を避け、どうしても外出する必要がある場合はしっかりと対策をしましょう。
飛散量が増える時間帯(朝や夕方など)に外出を避ける
花粉の飛散量のピークは、気象条件で変わってきますが、だいたい1日に2回あります。
1回目のピークは、山間部から飛散した花粉が早朝に都市部に流れてくることで、午前中から昼にかけて飛散量が増えることで起きます。
2回目のピークは、気温の低下により空気の対流が起こることで、上空の花粉が降りてくることや地面に落ちていた花粉が舞い上がることで起きます。
上記の時間を少しでも避けることで、花粉が体内に入ることを防ぎます。
花粉の室内侵入を極力避ける
- 洗濯物や布団を外に干すのは避けましょう。
- 外出時のアウターは、すべすべした素材を選ぶと花粉が付着しても落としやすくなります。玄関に入る前には、衣服などをはたいて花粉をできるだけ落としましょう。
- 髪の毛に花粉が付着すると、奥まで入り込んでしまうので帽子を着用すると良いでしょう。
- コンタクトではなく、メガネや市販の花粉症用のゴーグルを利用する。メガネ、ゴーグルは定期的に洗浄すると良いでしょう。
- 室内に入ったら、手洗い、うがい、洗顔がおすすめです。シャワーに入ることも効果的です。花粉対策の場合は、アルコール消毒よりも流水と石鹸による手洗いが一番です。
- 換気は、窓を少しだけ開け、なるべく短時間で。空気清浄機を併用するのも良いでしょう。
- 室内に入ってしまった花粉を除去するために、こまめに掃除をしましょう。
マスクを着用する
花粉の大きさは、髪の毛の約1/3である30μmなのでマスクをすることで体内への侵入を防ぐことができます。
新型コロナウイルス対策として、マスクを着用する習慣がついている方も多いと思いますが、正しい着用方法でできていますか?一度見直してみましょう。
手順とポイント:プリーツマスクの場合
- 流水と石鹸を用いて、手洗いをする。
- 清潔なマスク(不織布が望ましい)を取り出し、裏表・上下を確認する。
- マスクの中央を鼻に当て、鼻に合わせてしっかり折り目をつける。
- 両耳にゴムを引っ掛けたら、顎がしっかり隠れるようにマスクのひだを開く。
- 捨てる時は、マスクのゴムをつかんでゴミ箱へ落とし入れる。できない場合は、袋に入れて密閉してから処分する。この後、流水と石鹸を用いた手洗いをするとさらに良いです。
- マスクは1日に1〜2回交換が目安で、汚れてしまったらその都度交換しましょう。
※マスクのサイズは、人により異なりますが、顎の下までしっかり隠れるものを選びます。花粉症用に開発されているマスクもありますので、不織布であればお好みのものでOKです。
規則正しい生活を心がける
喫煙、睡眠不足、疲労、ストレス、偏った食事、暴飲暴食、飲酒などは花粉症の症状を悪化させる要因とも言われていますので、なるべく規則正しい生活を心がけましょう。
セルフケアについて
- 目の痒みが強い場合は、擦ったり掻くのはやめ、アイスノンなどで冷やしましょう。
- 鼻水はすすらず、出せる場合はしっかりと出しましょう。副鼻腔炎や中耳炎の原因にもなります。
- 鼻詰まりがひどいと口呼吸になりやすく、喉を痛める原因になるので就寝時のマスク着用も効果的です。歯磨きや洗口液を活用し、口腔内の清潔も保ちましょう。
- 頭を高くして寝る、または横向きで寝ると呼吸がしやすくなることがあります。
- 入浴時に浴槽に浸かり、湯気を吸うと鼻や喉が湿って鼻水や痰が出しやすくなります。加湿器の利用もおすすめです。
薬剤の活用
薬剤は主に、抗アレルギー薬(アレルギー反応の元を抑える)と抗ヒスタミン薬(痒みの原因であるヒスタミンの働きを抑える)があります。
処方薬
特に処方薬のステロイドは副作用のリスクもあるため、症状がひどいときに短期間使うのが望ましく、勝手にやめるなどの自己判断はせず、医師の指示に従いましょう。
市販薬
選ぶポイントは、1日の内服回数、眠気が出やすいのか、所得控除制度(セルフメディケーション税制)が受けられるのか、などです。
ドラッグストアにいる薬剤師に相談するのもいいでしょう。
- 点眼薬:目が痒い時に使います。1日2回の点眼で効果が継続するものなどさまざまです。
- 内服薬:眠気が出やすいものやステロイドが入っているもの、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などさまざまな種類の薬剤があります。市販薬として購入できるものもありますが、診断を受けたことのない方は自己判断せずに、まずは耳鼻咽喉科の受診をお勧めします。医師と相談しながらご自分に合った治療法を探していくのがベストです。
- 点鼻薬:薬剤の形状で言うと、スプレータイプ、パウダータイプがあります。成分としては、抗ヒスタミン薬、ステロイド薬、血管収縮薬の3つがあり、点鼻薬に関してのステロイドは、局所的な作用にとどまるため、副作用の心配はしなくてOKです。血管収縮薬は、長期間や頻繁な使用で効果が出にくくなってしまうなどのデメリットがあります。
治療について
各治療法を受けるには医師の診断が必要ですので、医師とよくご相談ください。その際に医療費がどのくらいかかるのかを確認しておくと安心です。
レーザー
鼻の粘膜にレーザー照射をすることで鼻粘膜が変性・収縮することでアレルギー反応が軽減します。
吸入(ネブライザー)
鼻から霧状になった薬液を吸うことで、鼻詰まりの解消や鼻水が出しやすくなります。定期的に通院が必要です。
減感作療法
現在は、舌下免疫療法という方法が主流ですが、治療の開始時期が花粉非飛散期と決められていることや長期にわたる治療のため、次シーズン以降の治療法としての選択肢として挙げておきます。
花粉の飛散ピークは1日2回!花粉症患者が「鼻炎薬の効果が切れた」と感じる時間帯は?午前中や日中だけでなく、夕方にも注意が…
逓信病院は、日本郵政が運営する病院です。日本郵政グループ社員・家族だけでなく、すべての方にご利用いただけます。…
抗アレルギー薬(眼科用外用剤)の効果・作用機序や副作用、一般的な商品や特徴を解説しています。「処方薬事典」は日経メディカ…
今日、埼玉県のスギ花粉の飛散量が増える?
飛散量が増えるのは、晴れて暖かい、風が強い、乾燥しているなどの気象条件に大きく影響を受けます。
今日の埼玉県の天気は?
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。
さらに、上昇気流によって花粉は空高く舞い上がり、広範囲に広がります。
そのため暖かい日、特に最高気温が15℃以上になるような日は要注意です。
さらに、一度建物の上や地面に落ちた花粉が気温の上昇によって巻き上げられて、飛散量が大幅に増加することがあります。
今日の埼玉県の風速は?
今日の埼玉県の湿度は?
乾燥する日も気をつけましょう。湿度が高いときは、花粉が湿気を吸って重くなるので飛散が軽減されがちですが、湿度が低くなって乾燥すると、飛散量は増します
今日の埼玉県の花粉情報をTwitterで確認
SNSではリアルタイムに花粉の情報をキャッチすることができます。
天気予報以外に実際現地にいる人の情報収集は非常に大切です。
【今シーズンの花粉いつまで? まだ大量飛散だが東京は折り返し 予測値の5割以上飛散】 https://t.co/pRES20BeVu 関東では、この先1週間の花粉の飛散量は連日のように「非常に多い」でしょう。ただ、..
— tenki.jp (@tenkijp) March 28, 2023
まとめ
2023年の埼玉県スギ花粉飛散情報についてみてきました。
東京都の飛散開始が2月11日予定なので、埼玉県も同程度であると考えられます。
ピークは3月いっぱいと長めで、花粉飛散量は例年比、昨年比どちらも非常に多いようです。対策は、しっかりしておく必要があります。
花粉症の対策としては、規則正しい生活を心がけることはもちろんのこと、花粉となるべく接触しないような工夫が必要です。
例えば、花粉が付着しにくい素材の服を選ぶことや花粉症対策用のゴーグル、マスクの着用などです。
症状が強く出てしまう方は内服薬などを利用し、我慢しすぎないことが大切です。辛い季節も快適に過ごせるといいですね。
あわせて読みたい!関東地方の花粉情報は?
寒かった日々が徐々に落ち着き、春の訪れが近くなってきたと感じることが増えましたね。しかし、それとともにスギ花粉が飛散し始める時期に入ったということにも気付きます。止まらない鼻水に詰まったままの鼻、度重なるくしゃみで耳が痛くな[…]
花粉症の症状は、鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、目の痒み、涙が出る、頭痛、不眠など様々です。大事な試験や仕事の時に、このような症状が出ていると集中できず、力を出しきれないのはとてももったいないですよね。毎年、この季節に辛くて苦しい[…]
今年も花粉症の季節が近づいてきました。鼻水、鼻詰まり、くしゃみ、どれかひとつでも十分厄介なのに、全てが同時に起き、人によっては不眠などの弊害も出る花粉症。そんな辛さを軽減するためにはどうしたらよいのでしょうか。202[…]
少しずつ春が近づいているはずですが、気温がなかなか上がらず厳しい寒さが続いています。しかし、スギ花粉の飛散は待ってくれません。すでにくしゃみや鼻水などの辛い症状でお困りの方も多いのではないでしょうか。2023年茨城県のスギ花[…]
花粉症の主な症状は、くしゃみ、鼻水、鼻詰まりなどですが、人によっては頭痛や不眠、ボーッとするなどの症状も加わり、日常生活を送る上で支障が生じてしまう方もいますよね。せっかく春の訪れを楽しみにしているのに、花粉症のせいで辛い毎日。少し[…]
2023年の2月も終わりを迎え、気温がぐんぐん上昇してきたのが体幹としてわかるほどになってきました。嬉しい反面、今度はスギ花粉症の季節が始まってきますので、憂鬱な季節でもあります。止まらない鼻水とくしゃみの連続で、頭痛や不眠[…]